矯正の施術というのは、子育てや恋愛など親密な人間関係に似ているなと思うことがあります🫢

子供やパートナーを甘やかすのは簡単ですが、それは将来的に見ると適切な関係ではありませんよね💦

だからと言って厳しいことばかりなのも良くない。その辺りのバランスが、矯正の施術では必要とされます。

 

例えば、当スクールの骨盤矯正ではまず下腹部(腸腰筋)の施術から始めます。

 

 

腸腰筋は普段から痛みやコリを感じる部位ではないので触れられても気持ち良くないことが多く、いざ触れられると痛みを感じることもあります。特に状態の良くない方は。

ですが正しい姿勢を保つ上で、ケアを欠かせない場所でもあるのです。

 

多くのお客様は腸腰筋も身体のメカニズムもご存知ないので、どうしてそんな場所に時間を割くのかが分からない。
それよりもっと揉まれて気持ち良い場所に時間を使ってほしいと思う。

その結果として「施術にご満足頂けない」…という悲しい結果にはならないよう、解剖学的な視点からだけではなく個々のお客様のご要望や体感など、全体のバランスを見て施術を組み立てる必要があるのです。

 

甘いばかりではいけないというのは、そういうところから出た言葉です。

それが正論であろうと、理屈ばかりはなく相手の要望を叶えることも大切ですね😊

 

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施術を受けにいらっしゃる方の大部分が痛みやコリを感じている部位=触れてほしい場所はある程度決まっています。

僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋・脊柱起立筋・板状筋など主に背面の筋肉が挙げられます。

 

これらの筋肉は不良姿勢によって引き伸ばされて硬くなり、痛みやコリを引き起こしやすく、それ故にご本人が自覚を持ちやすい場所です。

 

 

当然その場所の施術をすると気持ちが良く、そのため多くの施術ではうつ伏せでの時間が施術時間の多くを占めます。

お客さまの満足度も上がり、硬くなった筋肉が緩むことにより勿論ですが結果も出ます。そのような施術は私もします。

 

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ですが『矯正』と名のつく施術をする際には、内容が少し変わります。

まず、筋肉には拮抗筋(きっこうきん)と言って『逆の働きをする筋肉』があります。

 

例えば、首を前に曲げる主力筋は斜角筋ですが、後ろに曲げるのは板状筋です。
同じように、骨盤を前に倒すのは大腰筋、後ろに倒すのは大臀筋。
このように筋肉は、ペアになって互いにバランスをとりながら働いています。

 

姿勢が悪くなるとこのバランスが崩れて日本人に多い『猫背』になり、先にあげた背面の筋肉が引き伸ばされ痛みが発生します。

 

 

ただ筋肉はペアで働いているのですから、伸びている筋肉のペア筋(拮抗筋)は縮こまっています。

この縮んだ筋肉を緩めないと、骨格の崩れは元に戻りません。

 

触られて初めて不調を実感するこれらの筋肉は、決して触れられて心地良いばかりの筋肉ではありません。ですが根本的な改善のためには、必要不可欠なアプローチなのです。

 

具体的に言うとこれら拮抗筋は腹筋や胸筋を指し、体の前面に存在するため当スクールの施術は仰向けからスタートします。横向きでの施術もあります✋

 

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筋肉の名前やその作用、ましてや拮抗筋など、そんな難しいことを覚えるのは大変だと思う方もいらっしゃると思います。ですがご心配なさらないでください。

私自身最初からそのような知識があった訳ではありませんし、施術を行う上で必ずしもすべて覚えて頂く必要はありません。

まずは講座でお伝えする通りの内容を忠実に丁寧に行って頂くと、しっかり結果が出るような内容で矯正講座の内容は構成しています。

 

施術を重ねながら徐々に腑に落ちることもありますし、勿論ご希望であれば最初から解剖学ありきで講座を進めることもあります。その辺は施術と同じように、受講生さまそれぞれに合わせてやっていきます😊

 

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話を最初に戻しますと…
やはり矯正の施術というのは上記のふたつの意味で人間関係と似ていると思われませんか?

1️⃣心地良いばかりではないことも時には必要

2️⃣どちらか片方だけ改善しても上手くいかない

両方の人、両方の筋肉へ働きかけ、様子を見ながらバランスをとり、焦らず時間をかけて状態を改善し、その後も努力を怠らないことが必要😊

 

ということで、継続的な施術やセルフケアをお勧めいたします🤭

 

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追記

考え方や施術方法は人それぞれにあり、何が正しくて何が間違っているとは一概には言えません。

私とは違う考えで矯正をされている方がいらっしゃっるのも当然ですし、もちろんそれを否定する意図はなく、ただ私の『矯正』というものに対する考え方を記させて頂きました🙇‍♀️

 

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