身体を動かすのは良い事だ

という認識は誰もが持っていると思います。

では、この場合の「身体を動かす」とは何を指すのでしょうか?

 

歩く、走る、自転車を漕ぐ、腹筋をする、スクワットをする・・

などの動作を長時間続けても、

カロリーの消費や筋トレにはなりますが

健やかな身体を維持する為には少し足りません。

もちろんやらないよりやった方が良いのですが、何か足りません。

 

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身体は動きます。

自らの意思で動かす事ができます。

脳からの指令で筋肉が収縮&弛緩しすることにより、

関節が曲がったり伸びたりして、

自分で自分の身体を思い通りに動かす事ができるのです。

そして関節は身体中にいくつもあって、それぞれ様々な動きをします。

 

つまり健康の為に身体を動かすという事は

①自分の意思で
②あらゆる関節を
③あらゆる方向に動かす

ということです。
そうすればあらゆる筋肉が動きます。

 

 

骨盤矯正と直結している関節は股関節になります。

たくさんある関節の中で、最も大切な関節と言えると思います。

股関節は、骨盤と大腿骨(つまり脚)を繋いでいますが、

股関節の働きには以下の6つがあります。

 

脚を前に上げる(屈曲)

脚を後ろに上げる(伸展)

脚を横に開く(外転)

脚を内に閉じる(内転)

脚を外向きにする(外旋)

脚を内向きにする(内旋)

 

そしてそれぞれの動きによって、使う筋肉が違ってきます。

 

例えば・・

脚を前に上げる(屈曲する)ための筋肉は、主に大腰筋と腸骨筋です。

脚を後ろに上げる(伸展する)ための筋肉は、主に大殿筋と大腿二頭筋です。

横に上げる(外転する)には中殿筋、

内に閉じる(内転する)には大内転筋、

外向きにする(外旋する)には大殿筋、

内向きにする(内旋する)には中殿筋の前部、

を主に使います。

もちろん他の筋肉も協力します。

 

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色々な動きがある中で、その動きによって使われる筋肉が違うのです。

それらの筋肉が収縮&弛緩することにより関節が動き、

それぞれの動きを可能にするのです。

 

つまりずっとその動きをしないという事は、

ずっとその筋肉を使わないという事です。

 

そして使わないものは不要なものだと見なされ、どんどん退化していきます。

つまりどんどん使えなくなり、

「痛み」や「動かない」などのトラブルが発生しやすくなります。

 

歳を重ねると腕が上がらなくなる方も多いですが、

そのような方の殆どは普段から腕を上げない方です。

普段からそのような動きをされてる方は、年齢に関係なく腕は上がります。

逆にそのような動きを全くしていないと、

年齢に関係なく腕が上がらなくなる事もあります。

20代でそうなった女性を知っています。。

 

一般的に骨盤の歪みと言われるものも、そのような原因から発生します。

「運動不足」「身体の使い方の癖」という普段の生活習慣や、

もちろん「加齢」からも筋肉のアンバランスが生じて、

動きや見た目のアンバランスが生じるのです。

 

街を歩いている人を後ろから眺めた時に、

良いバランスで歩いている人は(特に女性では)殆どいません。

いくら顔の造作が整っていても、オシャレをしていても・・

姿勢や歩き方で台無しになってしまう事はよくありますよね。

 

それではどうすれば「正しい姿勢」と「正しい歩き方」ができるかと言うと・・

それはきちんと筋肉を使ってあげるという単純なことです。

 

繰り返しになりますが、

①自分の意思で
②あらゆる関節を
③あらゆる方向に動かす

ということです。
そうするとあらゆる筋肉が動きます。

 

 

余談になりますが。

私は大阪出身なので、小学校の修学旅行では広島と山口に行きました。

山口では鍾乳洞を見学して、そこで鍾乳洞に住む生き物の説明を聞きました。

 

鍾乳洞に住む虫には、目がないそうです。

 

初めは目があったけど、

目なんてあってもどうせ鍾乳洞の中は真っ暗で何も見えないから、

いつしか退化してなくなってしまったそうです。

その話が子供心にも何となく恐ろしくてゾッとしたのですが、

今でも身体の事を考える時によく思い出します。

使わないものは、退化する。

それは筋肉でも内臓でも感情でも、きっと何でも同じですよね。

退化させたくなければ、どんどん使っていきましょう!!

 

 

あらゆる関節を、リズムに合わせて気持ち良く動かしていくのがダンスです♪

 

 

とは言っても、踊れない!踊りたくない!という方は・・

久しぶりにラジオ体操を真剣にやってみるとか、

普段しない動きを日常に取り入れてみるとか、

ほんの少しの事でもやるとやらないでは大違いです。

 

①胸を開いて空を見上げてみて下さい

②万歳してみましょう

③身体を捩じったり

④片脚で立ってみるとか

⑤そのまま片方の脚で大きく字を書いてみたり

⑥息を吸ってお腹を膨らませてみましょう

⑦「しゃがむ」という動作を生活に取り入れてみたり

⑧手首や足首をクルクルと回すのも良いですね

⑨手や足を握ったり開いたり

⑩目や舌をグルグルと回すのも良いですよ

 

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私が今挙げた10個の動きのうち、普段からされてるものは幾つありますか?

されてないものがあれば、ぜひやってみて下さい!

「もう遅い」と言われる方がとても多いことに驚くのですが、

遅いなんてことは決してありません!!

すぐには良くはならなくても、少なくとも悪化・退化しないようにはできます。

 

とにかく動かすんです。

使ってると進化します。使わないと退化します。

単純な事です。

動きましょう!!!

 

【セルフケア】自分でできる 骨盤矯正ストレッチ