最近よく耳にする『巻き肩』というのは、肩甲骨が前に引っ張られてしまっている状態のことを指します。
まっすぐ立った時に肘が外側・手の甲が前を向いている方は巻き肩と考えて良いでしょう。肩甲骨は腕と繋がっているので、肩甲骨の位置がズレると、当然腕にまで影響が及びます。
巻き肩の原因としては、姿勢の悪さで体の前面の筋肉が収縮し、逆に後面の筋肉が引っ張られて硬くなってしまうことです。
見た目の印象が悪いばかりではなく、肩や首のこりを引き起こし、年齢に関係なく四十肩や五十肩を誘発します。
また胸部を圧迫することから呼吸が浅くなり、そのため呼吸と密接な関係のある自律神経の乱れにも繋がります。自律神経は精神面を含む身体のあらゆる活動をコントロールしているので、この自律神経の乱れはあらゆるトラブルの原因となり得るのです。
程度の差こそあれ、現代人の8割が巻き肩だと言われいます。定着してしまうと元に戻すのは簡単ではないので、日頃からのケアを心掛けたいところです。
🔹
では解決策はどのようなものでしょうか?
まずは施術編から。
前述したように体の前面が硬くなっているので、この部分を重点的にほぐしていきます。具体的には大胸筋・小胸筋・前鋸筋・上腕二頭筋などです。
ですがご本人が不調の自覚を感じている個所は、引き延ばされている体の後面であることが多いので、こちらの施術もしっかりと行います。僧帽筋・脊柱起立筋・菱形筋などになります。
そしてその前に、巻き肩の根本的な原因は姿勢の悪さ。そこを戻さないと同じことの繰り返しになってしまうので、やはり骨盤周りの施術は欠かせません。まず骨盤矯正を行い、その上で巻き肩やО脚など、それぞれのお悩みに特化した施術を行ないます。
このようにお客様のお悩みが肩こりであっても、腰部や胸部へのアプローチも必要になってくるのです。これは➡ひとつ前に書いた記事ともリンクしてきます。
🔹
そしてセルフケアでも、ストレッチやセルフマッサージで硬くなった前面の筋肉を緩めることが大切。それと同時に、使えていない背面の筋肉を鍛えていくことも必要です。
余裕ができれば、姿勢がよくなるよう骨盤矯正のセルフケアも加えて下さい。また長時間のスマホやパソコンの使用で悪化しやすいので、使用時間を短くしたり、途中でこまめにストレッチを行うなども効果的。
施術だけでなくセルフケアも同時に行うことにより更に早い改善が見込めるのでルーティンとして日々の暮らしに加えて頂くことが理想です😊
この投稿をInstagramで見る