産後や更年期に見られる主な身体的・精神的トラブル

産後や更年期は、女性の体に大きな変化が訪れる時期であり、多様な症状が現れやすい時期でもあります。
具体的には、

• 抜け毛や髪質の変化
• 関節痛や筋肉痛
• 慢性的な腰痛
• 尿漏れや頻尿といった骨盤底機能の低下による症状
• 気分の落ち込みやうつ傾向
• イライラや情緒不安定

これらの症状は単なる加齢やストレスによるものだけでなく、女性ホルモンの急激な変動や減少が大きな要因とされています。

女性ホルモンの役割と身体への影響

女性ホルモン、特にエストロゲンは、骨密度の維持や血管の健康、皮膚の弾力維持、神経伝達物質の調節など多岐にわたる役割を担っています。
産後は妊娠・出産に伴うホルモンバランスの急激な変化が、
更年期は閉経に向けたエストロゲンの分泌低下が、体内環境を不安定にし、多様な不調を引き起こします。

骨盤底筋と卵巣の解剖学的・機能的関連性

骨盤底筋群は、骨盤内臓器を物理的に支持するだけでなく、血流や神経の働きにも深く関与しています。

卵巣は骨盤内に位置し、骨盤底筋に支えられているため、骨盤底筋の筋力低下や筋バランスの崩れは、卵巣の血流不良や機能低下を招くリスクがあります。

その結果、女性ホルモンの分泌異常を引き起こし、ホルモンバランスが乱れることとなります。

このため、骨盤底筋の強化と骨盤の適切なアライメントは、女性ホルモンの正常な分泌維持に寄与すると考えられます。

ホルモンバランスを整えるための生活習慣と骨盤ケアの具体策

バランスの良い食生活

ホルモン合成に必要なビタミンB群、ビタミンD、ミネラル(マグネシウム、亜鉛)、良質なタンパク質を十分に摂取しましょう。

十分な睡眠

特に深いノンレム睡眠はホルモン分泌の調整に不可欠であり、睡眠リズムを整えることが重要です。

ストレス管理

慢性的なストレスはコルチゾールの増加を招き、女性ホルモンのバランスを崩します。瞑想や呼吸法、趣味などで心身のリラックスを図りましょう。

適度な運動

有酸素運動とともに、骨盤底筋トレーニング(ケーゲル運動など)を取り入れることで、血流改善と筋機能向上を目指します。

産後・更年期の骨盤矯正の必要性とメリット

産後は骨盤底筋が伸びて緩みやすく、骨盤の開きや歪みも伴うため、尿漏れや腰痛、姿勢不良の原因となります。

更年期は加齢とホルモン減少により骨盤底筋がさらに衰え、これらの症状が顕著になることが多いです。

適切な骨盤矯正は、骨盤の安定性を取り戻し、卵巣機能のサポートだけでなく、全身のバランス改善や代謝向上にも繋がります。

まとめ:骨盤底筋のケアを早期から取り入れる重要性

骨盤底筋と女性ホルモンは解剖学的・機能的に密接に結びついています。

症状が出てからの対処は遅れることも多いため、産後すぐや更年期に入る前から骨盤ケアを開始することが健康維持に非常に重要です。

日常生活に骨盤底筋トレーニングを取り入れ、適切な骨盤矯正を受けることで、心身ともに健やかな毎日を目指しましょう。

 

 

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