大人の女性でも、出産経験のある女性でも

「生理とは何か」

これを明確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。

 

Young blond woman --- Image by © Robert Chatterson/Corbis

 

でもそれを知ることで自分の体の偉大さに気付き、

もっと自分の体、ひいては自分自身を大切にする。愛する。

ということに繋がる気がしています。

そしてその気持ちは、内面からの美しさ、健康へと向かう筈です。

 

もちろん男性の方、特に女性の体に関わる仕事をされている方には

知っておいて頂きたいこと。

私なりにわかりやすく、

この上なくシンプルに書いてみたいと思います。

 

 

生理とは

 

通常、大人の女性は月に一度、

左右どちらかの卵巣から卵子が飛び出します。

これがつまり、排卵です。

 

その卵子が精子と出会って受精卵となり、

その受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠が成立します。
images (1)

 

でも妊娠は、一生のうち数度あるかないかですね。

もちろん一度もない、ということもあります。

 

そう、ほとんどの場合、卵子が放出されても妊娠はしないのです。

 

 

ただ体は、そんなことわかりません。

毎月排卵する度に、「あー私、妊娠したかもハート」って勘違いします。

そして私たちの思惑とは関係なく、体は毎月 準備万端 整えるのです。

 

 

その準備として、子宮内膜が増殖 します。

受精卵が着床しやすいように、

子宮の内側の壁(子宮内膜)がぶ厚くなりということです。

 

赤ちゃんを床に直接寝かせてもぐっすり眠ってくれないのと同じように、

受精卵がしっかり着床(つまり妊娠)するためには、

子宮内膜がぶ厚くないといけないから。

 

そう、子宮内膜は、受精卵が落ち着いて眠れるように

「ふかふかのお布団」 の役割を果たしています。

t02200330_0333050013084356658

 

 

体はこんな風に、毎月律儀に

赤ちゃんを迎えるための準備をしています。

 

でもやっぱりほとんどの場合、妊娠はしませんよね。。

 

排卵後しばらくして「妊娠していない」と気づいた体は、

不要になった「ふかふかのお布団」を処分します。

つまり、増殖した子宮内膜を膣から体外へと排出します。

 

そう、この排出された子宮内膜(ふかふかのお布団)が、経血。

 

これが、生理です♥

 

 

こんな風に私たちの体は、言うなれば毎月 プチ想像妊娠 をしている訳です。

 

経血は、怪我をして流れる血とは違います。

もしかして生まれてくるかもしれなかった、

尊い命のためのお布団だったんです。

 

 

不本意な生き方しかできていないように感じてしまう時も、

思うような結果が出なくて落ち込んでいる時も。

高い志が、あってもなくても。

もう死んでしまいたいと願うその瞬間でさえ、

私たちの身体はこんなにも素晴らしい働きを日々しています。

 

あまりに当たり前すぎて、深く考えてこなかった自分の身体のこと。

少しでも知ると自分の身体が愛おしくなって、

もっと自分を大切にしたくなりますね(^^)