まだまだ暑さは残りますが、9月に突入しました(^^)
秋は「教養の秋」などと言いますが。
何冊の本を読んで何回美術館に通おうが、
何の学校に通ってどんなライセンスを取ろうが、
それがそのまま教養になるとは限りませんね。
得た知識を自分の中できちんと消化して吸収し、
しかるべき場所に蓄え、
必要とする時にすぐ取り出せて、
それによって自分と周りの人の人生を豊かにする。
それができてこそ、初めてその知識を「教養」と呼ぶのだと思います。
秋はまた「食欲の秋」とも言いますが、
こちらもまた同じではないでしょうか。
どれだけ良いものを食べても、
体内できちんと消化吸収、そして備蓄をし、
必要に応じて使うことができてこそ「栄養」になるのだと思います。
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田辺聖子 『上機嫌な言葉』 9月の章より
教養というものは、まわりくどいものなのだ。
いつ役にたつかわか
そういうものの積み重ねで、気の遠くなるほどの長い時間
人間の裡(うち)なる壺に落ち、貯められてゆくものだ。
それを教養と言うのだ。
本で読んで知っているということは、
はずかしいことであって、
人にそれを教えるのはもっとはずかしい。
血肉になっていない知識は、知らないのと一緒である。
ノースリーブのワンピースが大好きなのですが、
今年もそろそろ着納めなのかもしれません。。