骨盤を立てる、という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは骨盤が前に傾いたり(前傾)、後ろに傾いたり(後傾)せず、骨盤が真っ直ぐである状態を指します。
基本的には真ん中の姿勢が望ましいのですが、必要に応じて前傾したり後傾したりもできる『しなやかな骨盤』が理想です。
※『しなやか』とは、弾力があって動きがなめらかという意味です。
▪️骨盤が前傾すると
・精神的には、自律神経のうち交感神経が優位になりやる気が出ます。ただそれが過ぎると過緊張になることも。
・身体的には、すぐ次の動作に移りやすい(つまり動きやすい)のですが、逆に言うと不安定でもあります。
▪️骨盤が後傾すると
・精神的には、自律神経のうち副交感神経が優位になりリラックスできますが、こちらもそれが過ぎるとやる気が出づらかったり。
・身体的にも、前傾の場合とは反対です。次の動きに映りづらい分、安定感はあります。
このようにどちらにもメリットとデメリットがあり、単純に『前傾や後傾=悪』という訳ではありません。
無意識のうちにも骨盤を必要な状態に持っていくには、やはり基本的には骨盤を立てておくことです。
そしてそのためには、骨盤周りの筋肉の状態が大切です。筋肉がしなやかであれば、骨盤自体も(前述したような)理想の『しなやかな骨盤』になります
とは言え筋肉というのは、他の箇所と同じで年々衰えていきます。そして使わないでいると衰え方は加速します。更に女性は元々筋力が弱く、そこに更年期の大幅な身体の変化があるためそれが顕著です。
年齢を重ねる毎に外見的なものより内面的なものを重視する傾向にありますので、ご自身の身体に関心が薄くなる方もいらっしゃいます。
しかし身体の衰えは見た目だけではなく、動作や痛み・精神的なものにも関係してきます。健康で楽しい生活を送るためには、いつまでも色んな意味で、できるだけ自分自身を良い状態に保つ…というのは、必要な事かなと思います。
適切な施術やセルフケアで『しなやかな筋肉=しなやかな骨盤=しなやかな自分』をキープしましょう😊